あなたは「小説家が小説家になったきっかけ」や、小説を書くときの「執筆のペース」や「作家の収入」について、知りたいと思ったことはありませんか? もしもそのような「知りたい!」をお持ちなら「作家の履歴書」という本がおすすめです。
小説家のアレについて知りたい!
「小説家について知りたいことは?」と訊かれたとき、あなたは何と答えますか?
ぼくなら・・・
- 小説家の執筆ペースについて(1日何時間書き、何枚仕上げられるか)
- 小説家の収入について(どれくらい書いてどれくらいもらえるか)
- 小説家になろうと思った動機(志望動機や小説家になった経緯)
- 編集者とはどういうひとなのだろう?
これらのことについて知りたい、と答えるでしょう。
今回はこのような小説家にまつわる「素朴な疑問」に「小説家自身が答えてくれる」本を紹介します。
作家の履歴書
「作家の履歴書」は「21人の人気作家」がさまざまな疑問に答えてくれる本です。またいろいろぶっちゃけてくれる本でもあったり・・・
「作家の履歴書」の表紙には「21人の人気作家が語るプロになるための方法」とありますが、これはちょっと「過剰な表現」ですね。本書を読んでも「プロになる」ことはできないでしょう。
ただし「小説家がどのように書き、どのような経緯でプロ作家となったのか」という、人気作家ができあがるまでのプロセスについて語られているので、小説家を志望するひと(ワナビ)には何か得るものがあるはずです。
ぼくもたくさんの刺激を受けました。
21人の人気作家に「13」の疑問を
「作家の履歴書」では、21人の人気作家が「13の質問」に答えてくれています。それぞれの質問を箇条書きでまとめますね。
21人の人気作家への「13」の質問
- 志望動機は?
- 作家としての転機は?
- 自分を作家にした経験は?
- 最も影響を受けた作家・作品は?
- 執筆のペースは?
- 執筆中に欠かせないものは?
- 趣味や特技は?
- 作家としての長所・短所は?
- 推敲の仕方は?
- 交友関係について
- 読者について考えるところ
- 収入の管理について
- 編集者への要望は?
最後の「編集者への要望」では「編集者はもっとこうしてくれ!」「これだけは止めてくれ!」とホンネで書かれていて、ちょっと笑ってしまうところもあったり。読み物としても面白い一冊になっています。
もちろん小説家を志すひとに・・・
あなたが小説家を志望するひと(ワナビ)ならば、作家の履歴書は読んでおいて損のない一冊です。直接「小説の書き方」について触れられた本ではありませんが、どうやって小説家になったのか、売れずに苦しい思いをしていた頃はどうやって過ごしていたのかなど、小説を書く人間としての「バランスの取り方」について多くの記述があります。そのため「行き詰まったらこうすればいいのか!」などの気づきがあるでしょう。
小説家を志すひとじゃなくても・・・
また「作家の履歴書」は「小説家を志すひと」だけでなく、小説を愛するひと、すなわち「ノベラブなひと」全員に読んでほしい一冊でもあります。小説家が何を想い、考え、書いているのか。それが分かると、これまで以上に小説を読むのがたのしくなりますよ。
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