どうも、黒井みなみ(@961373)です。
Macで小説を書こうシリーズの第3弾は海外で高い評価を受けている「Scrivener」です。「Scrivener」はテキストエディタであり、ワードプロセッサであり、アウトラインプロセッサであり、ストーリーエディタでもある、超高性能な「ライティング・ツール」です。
「Scrivener」はMacだけでなく「Windows」でも使うことができるので、Windowsユーザーの方もどうかご一読ください。
Scrivenerの特徴と使い方
「Scrivener」では「1つのファイル」に対して「エディタ」「コルクボード」「アウトライン」という3つの表示方法があります。
「Scrivener」を使って文書作成する場合、この3つの表示方法を「行ったり来たり」しながら作業を行うことになります。
「コルクボード」と「アウトライン」を使って文書の全体像やひとつひとつの要素(章とかシーンとか)を作っていき、書けそうなところから「エディタ」に書き込んでいきます。
3つの表示方法を見てみましょう。
1.エディタ
上の画像がScrivenerの「エディタ」画面です。
中央に「紙」があり、左右に「ツール」が配置してあります。左右のツールはペイントソフトのように自分好みにカスタマイズすることができます。
1-1.タイプライタースクロール
「Scrivener」のエディタでは「タイプライタースクロール」が使えます。
【format】の【option】から【typewriter scrolling】をオンにすると、タイプライタースクロールを利用することができます。
タイプライタースクロールをオンにすると「自分がいま書いている行が常にディスプレイの中央に表示される」ようになり、執筆中に目線を上げ下げする必要がなくなるのでひたすら文章に向き合うことができます。
1-2.Composeモード
また「Composeモード」を使えば「エディタの部分だけがディスプレイいっぱいに表示」される「フルスクリーン」状態で執筆することができます。
余計なもののない「紙と俺だけ」という状態で小説やラノベを執筆できるので重宝します。
設定は「Scrivener」の最上部にあるツールバーから【Compose】をクリックするだけ。Composeモードを解除するときは、右下に表示されるボタンをクリックするかエスケープキーで!
2.コルクボード
こちらがScrivenerの「コルクボード」画面です。
左右のツールは変わらず、中央に「カード」が並んでいるような表示になりましたね。
このカードには「タイトル」と「概要」を設定することができます。
小説やラノベを書く場合ひとつひとつのカードに「エピソード」を書き込んでいくことが多いでしょう。そうしてストーリー全体を俯瞰します。
コルクボードではカードを「並べる」他に、カードを束ねて「フォルダ」にすることもできます。
第一章、第二章、とフォルダ分けして、その中にそれぞれのエピソードをカードで保存しておくのも良いですね。
3.アウトライン
こちらがScrivenerの「アウトアイン」画面です。
アウトライン画面でできる編集は「コルクボード」からでも行うことができるので、ぼくはあまりアウトラインは使っていません。
ただし「コルクボードの中身を一覧したいとき」などは、アウトライン表示が便利ですね。
木を見て森も見る!
小説やラノベなど長い文章を書くときに気をつけなければんらないこと。それは「木を見て森を見ず」の状態にならないようにすることです。
だから小説を書く前には「プロット」と呼ばれる小説の設計図を作ります。鳥瞰図のようなプロットを見ながら、作品を形にしていくんですね。
「木を見て森も見る」ためには、詳細なプロットをなるべくそばに置いておく必要があります。その点で「Scrivener」は非常に優秀です。「コルクボード表示」や「アウトライン表示」を駆使することで「ひとつのソフトウェアの中で」プロットを管理することができますからね。
あとがき
「Scrivener」は間違いなくワナビの最終兵器です。日本ではそこまでメジャーなソフトウェアじゃないけど、使っているひとは使っています。
縦書き表示ができないなど日本語文を書くうえで欠点もありますが、目を皿にして探しても「Scrivener」の欠点はそれくらいしかないんですよね。
コメント
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