どうも、黒井みなみ(@961373)です。
小説やラノベを書くための練習は絵を描くための練習と違って「何をどうしたらいいのか分からない」という声をよく耳にします。
今回は「小説やラノベの模写」について。小説やラノベの模写の効果的なやり方と、模写の効能について解説します。
小説やラノベの模写の効能
「小説やラノベを書くための練習として模写はあまり効果がない」という意見もありますが、ぼくはそうは思いません。
小説とは「文章」で語られます。マンガを「絵で」評価するのと同じように、小説はしばしば「文章」や「文体」で評価されます。
どんなに素晴らしい「ストーリー」や「キャラクター」があっても、読むに耐えない「文章」で表現されていたら・・・
ぼくならそっと本を閉じますね。
小説やラノベの模写では主に以下のことを学び取ることができます。模写から学べる点を理解しているのといないのとでは「学びの効率」が変わってくるので、よく読み込んで覚えてください。
模写から学べること
- 句読点の付け方
- 段落の分け方
- 適度な一文の長さ
- 文章のリズムの作り方(リズムのとり方)
- 描写のしかた
- 比喩の使い方(比喩のアイデア)
- 作家が作品に何を込めたか(また「なぜ」それを込めたか)
小説やラノベの模写の正しいやり方
「模写に正しいも何もないだろ!」と思われるかもしれませんが、上に箇条書した効能をしっかりと学び取るためには、必ず以下のやり方で模写を行ってください。
0.環境づくり
模写と直接な関係はありませんが、快適に小説やラノベの模写を行うために、まず環境を整えましょう。
ぼくがあなたに勧めるのは「ゆっくりまったり行う模写」です。そのため長時間の練習にも耐えられるよう、楽に模写を行うための環境づくりが大切。
あなたに用意してもらいたいものは4つあります。
用意するもの
- 書くもの(パソコンか紙とペン)
- つくえ
- 模写をするための本
- ブックスタンド
以上の4つです。
最初の3つは小説やラノベの模写を行うためには当然として必要となるものですね。
4つめの「ブックスタンド」というのは以下のような製品のことです。これがあると小説やラノベを安定して見開いておけるので、模写の効率が格段にアップします。
ぼくが使っているのはコレ!
1.本を選ぶ(模写を行う小説の選び方)
「模写を行うための小説の選び方」は非常に大切。なぜなら「模写に合わない本」を選んでしまうと、あなたの文章に「変な癖」がついてしまう恐れがあるからです。
1-1.小説は最低「3冊」用意する
まず「模写に使う小説」は最低でも「3冊」用意してください。選んだ3冊(以上)の小説を「とっかえひっかえ」に交換しながら模写を行います。
月曜日は「小説A」を、火曜日は「小説B」を、水曜日には「小説C」を・・・という感じです。
1-2.模写に使う小説の作者はかぶらないように
また模写に使う小説の作者は「かぶらない」ようにしてください。東野圭吾が大好きだとしても彼の小説は模写に使う3冊のうちの1冊にとどめます。
他の2冊は別の作家が書いた小説を利用しましょう。
1-3.なるべく「癖」のない作家を選ぼう
なるべく「文章に癖のない作家」の書いた小説を選ぶようにしましょう。大前提として「ラノベが書きたいひと」でも「模写は文芸小説」を選んだほうが無難です。
ぼくは過去に以下の作家の小説を模写に利用しました。
ただし「宮部みゆき」でも「理由」など特殊な語りを用いた小説は模写には不向きです。一般的な三人称や、普遍的な一人称での語りを用いた作品を選ぶようにしてください。
2.声に出しながらゆっくりと書く
模写をするときは「声に出しながらゆっくり」と行います。声に出しながらゆっくりと模写をすると、文章の持つリズムや文章の呼吸がつかみやすくなりますよ。
ぼくは見開きに「20分」くらいかけて模写をしています。1ページ「10分」くらいですね。
句読点の位置や文章のリズム、段落の分け方や描写に注意しながら、一文字ずつ丁寧に模写をするイメージです。
3.考えながら模写をする
「ただそこにある本の内容を丸写しにする」のではなく「プロの技をほんの少しでも身に付けるぞ!」と思いながら模写を行いましょう。
時には手を止め「どうしてここで区切ったんだろう」とか「こいつはなんでわざわざこんなことを言ったんだ?」と考えながら、ゆっくり進めていきます。
あとがき
以上が「効果的な小説の模写のやり方」です。注意事項的なことも書いたため文量が多くなってしまいましたが、参考になりましたでしょうか。
小説を書くための練習にはいろいろな方法がありますが、模写はもっとも手軽にはじめられるのでおすすめです。
コメント
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